新年明けましておめでとうございます。皆様におかれましては初春をお健やかにお迎えのことと存じます。
私は毎年元日に神社に初詣に行くのが四十年近く恒例になっております。園長に就任してからは、保育園の子どものみならず、日本や世界の子ども達の幸せを祈願してきます。皆さま方もきっと同じ思いを持たれていることと思います。
しかし、いま我が国で考えられている保育所対策は、子どもの利益や幸せを十分考慮したものではありません。最低基準の条例委任、私立保育所運営費の一般財源化、指定制導入による企業等の参入など、こうした考え方は、保育の質低下や地域間格差を招き、結果として子どもが不利益をこうむることにつながる心配があります。子どもに対する国の責任を放棄することにもなりかねません。
保育制度の見直しや改革の背景には、少子化や待機児童の問題があることは改めて言うまでもありません。それらの問題への対応策として、十分な財源を確保しないままに、保育を市場原理にゆだねたり、雇用戦略として捉えたり、また規制改革の中で論じるなどということは、子どもの育ちを十分考えた施策であるとは到底思えません。
子どもは安全で安定した保育環境の中にあってこそ、その育ちが保障され、最善の利益が守られます。保育の制度や改革に関わるすべて人に、子どもの権利条約、児童憲章、保育所保育指針をぜひ一読していただきたいものです。今年は児童福祉法制定以来最大の転換期を迎えることも考えられます。我が国の保育施策が、子ども育ちを最優先にしたものとなることを心から望む次第です。
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